思えば前回の更新は1ヶ月以上前・・・　出来ることを出来るときにやる！という前提とはいえ、情報更新が遅れてしまってごめんなさい。

　では早速本題。皆さんは中学の時の記憶ってどのくらい鮮明に覚えてますか？「部活頑張ったな~」でしょうか？それともあの甘酸っぱい思い出でしょうか？

　忘れられない記憶の種類は人それぞれだと思いますが、どなたでも、ひとつや二つはありますよね？！　ちなみに私は、国語で習った、「言葉の力」の一節がず~っと鮮明に残っています。大岡信さんの文章で、かいつまんで紹介しますと、「桜色の染め物は、花びらではなく、花が咲く直前に取った、ゴツゴツした”樹皮”で染めると、えもいわれぬ桜色になる。その事を聞いた著者は、木全体が一刻も休むこと無く行っている活動の精髄が、春の花びらとして限られた時間現れる・・・一見違う色をした木が、全身で花びらの色を生み出し、花びらがそれを背後に背負って表現している。それを思うと、言葉についても一語一語の背後にある大きな意味が実感されるのでは？」と記述しています。

​　親になってからその文章を思い出すと、さらに少し違った感情も湧いてきます。ゴツゴツした木の皮しかない季節に桜を観ても、誰も非難したり、存在を否定したりしませんよね？そう、「春になれば、必ず花を咲かせてくれる」と信じているからです。日々一生懸命生きている子供たちも同じで、いつか花を咲かせるべく、全身でそれぞれの”色”を育んでいるんだろうな~と。根を張っている土壌（保護者や学校、地域の皆様のご協力）がしっかりとサポートしていれば、いつか必ず花咲く季節がやってくる。桜と違って、それがいつかは分からないし、ハラハラ（時にイライラ？！）しながら接してしまうけど、信じて待ってあげたいな~っていう気分になりますよね~

　中学で教えてもらった先生はもちろん、とても良い文学を味わう機会に恵まれた事も、人の親になれたことも、すべてに感謝したくなりますね~